●「子どもの人権広場」とは

 

「子どもの人権広場」は、鳥取県西部を中心に、保護者と教員と子どもに関わる専門家(児童養護施設職員、児童相談所職員、弁護士、医師等)が、いじめ、不登校、虐待等、子ども達の今日的問題を真剣に取り組むために、1996年2月に設立され、今年15年目に入った会です。

「来る者は拒まず、去る者は追わず」「問題意識を持ち込んだ人が、共感してもらえる仲間をつくり、必要であれば、みんなで協力してこれを例会などの企画にする」という姿勢をモットーに、会員の自由と意欲を最大限尊重する運営を心がけています。

 

設立の目的

(1) 子どもの人権侵害について、悩みを交換しあって、解決の為の希望と勇気を得る。

(2) 子どもの人権侵害の解決について、現場の教員や専門家の援助を得たり交流したりして、その方法を学ぶ。

(3) 教育現場で悩んでいる教員が、親の率直な意見を聞いて学び教育活動へのエネルギーを得る。

(4) 子どもの人権問題について、国連「子どもの権利条約」など、有用な情報を交換したり、得たりする。

(5) 子どもの本音から、子どもの人権を考える広場をつくる。

 

 

活動の柱

前述の目的を達成するため、5本の柱を立てて活動しています。

(1) 会員の問題意識や悩みの交流
(2) 子どもの権利に関する学習
(3) 子どもの権利の保障と救済
(4) 国連「子どもの権利条約」の普及
(5) 子どもの居場所の設置
 

 

これまでに開催された112回の例会の内容は、本人の了解がなければ、他者に話さない事を原則にしています。ただし、言って欲しいことは行政に対しても言っていこうというのも原則です。
ただの愚痴の言い合いにおわらせないで、解決に結びつけようとみんなで努力しているのです。

その一つの例が淀江産業技術高校の廃校問題から、米子白鳳高校の開校へ結びつけた活動です。
「うちの学校は、不登校生徒を受け入れて、元気にしているのに廃校になってしまう」という会員教員の発言がきっかけで、元校長先生や、同窓会会長さん等とも一緒になって、不登校でも、中退しても学びたいという意欲のある子ども達の通える定時制としての学校の復活を各方面に働きかけ実現したのが、米子白鳳高校です。

 そのほか、子どもの居場所に集まっている子ども達の声を題材にミニ劇を創って、国連「子どもの権利条約」の精神をひろめる活動をしたり、鳥取県や米子市の人権教育推進計画の策定にも参加してきました。
 設立10周年には、居場所に集う子ども達が、自ら作った劇を自らの演出で上演して、好評でした。
 最近は、会員保育士さんからの問題提起を受けて、保育所の民営化問題にも取り組んでいます。

 子どものすこやかな成長は、人類の将来にかかわる問題であり、その人権が守られることは最も重要な課題です。
 1994年5月、我が国でも国連「子どもの権利条約」が批准され、意見表明権など、子どもを権利行使の主体と認めなければならないことが 確認されました。
いじめ、虐待など、深刻な人権侵害が生じている背景には、子どもの権利を軽んじ、認めない社会、文化、教育状況があるのではないでしょうか。
 私達は、いじめや不登校の問題を内側に囲ってしまうような会にはしたくないと思っています。
 さらに、教員と対立するのではなく、現場の教員に子どもや親の率直な意見を伝え、耳を傾けてもらい、本音の議論をして、教員の悩みも共有しながら共に問題を解決出来る場にしたいと考えています。



  【連絡先】米子市東町296番地
        安田法律事務所内 子どもの人権広場
          電話番号0859−33−1019
          ファックス0859−34−0029




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